11月26日(火) 晴れ

竹崎城跡〜轟渓谷〜道の駅水なし本陣ふかえ〜仁田峠〜雲仙地獄〜長崎〜道の駅夕陽が丘そとめ泊

 道の駅鹿島の広い駐車場は夜間 我家が独り占めであった。こんなことは本当に珍しい。
 右手に多良岳を望む海岸線の道を走ると竹崎カニ・太良牡蠣・太良海苔・たらみかんの看板に出会う。九州ほとんどがそうであるが特に太良は海の幸 山の幸に恵まれた土地である。もう一泊してカニを食べたいがどうしようか・・・


 取りあえず竹崎城跡展望台へ。有明海を望む360度のパノラマは素晴らしい。

町の名前は太良町 山は多良岳と字が違うのは何故かわからないが多良岳の轟峡の紅葉が見事だと情報誌にあるのでR207を南下して山に入る。 九州の山は主に常緑の樹木なので白州に住む我々にはとても新鮮だが紅葉の名所とはどんなものだろうか?

 轟峡は境川の上流で遊歩道・キャンプ場・滝巡りなどある。
今日は誰も居ないね 九州には熊は生息しないと聞いたが本当か?
白州ではちょっと山道に入ると「熊出没注意」の看板に出会うので心配になる。
燃えるような紅葉は期待できなかったが軽トラで水くみに来ている人が居たので私達も有難く天然の美味しい湧き水をたっぷりと頂戴した。
 
此処まで来ると太良へ引返す気も失せて先へ急ぐことになる。雲仙へは諫早経由と考えていたが例の干拓地の堤防の上は立派な道で雲仙までの近道 名前も潮受堤防道路。7キロのまっすぐな海の中の道は全面駐車禁止でゆっくり景色を眺められないのは残念。千葉のアクアラインみたいなものか。
  かなりの時間短縮で雲仙着 荒々しい雲仙岳を目にしながら本場のちゃんぽんでランチタイム 美味しく頂きました。
 有明湾から島原湾へと来た道とも別れて山道へ入りR57で仁田峠経由雲仙地獄方面へ。 山道と長旅に疲れた為か長崎の道の駅まで写真無し。

 この日の計画はちょっとずさん過ぎ 長い距離なのに高速も使わず失敗。長崎は坂の町で気が遠くなるような丘の頂まで住宅が立ち並んでいて驚く。
家々の間に階段が見えるから通学・通勤には階段を上り下りするんだろうか!高齢者には住めないな・・・道路の渋滞も凄い!

 道の駅「夕陽が丘」到着時は暗くなっていて夕陽は見えず。海岸の小高い所にある道の駅は晴れていたら絶景間違いなし 遠藤周作記念館もある。  今夜は仲間多し。

11月27日(水) 雨後曇り 強風
 道の駅「さいかい」〜西海橋〜佐世保海上自衛隊資料館〜九十九湾クルーズ〜九十九温泉〜西九州道〜道の駅「昆虫の里たびら」泊

 絶景が見えるはずない小雨の朝。道の駅「さいかい」辺りから雨も上がる。佐世保市内の海上自衛隊資料館見学後九十九クルーズ乗り場へ行くと強風の為欠航。強風ではゆっくり観光もできないので近くの日帰り温泉はなみずきへ。湯に入る前に昼食。 建物は少々古いが湯質は良い。数種の天然温泉の中で塩湯はかなりしょっぱいが温まる。見ず知らずの方とのお湯の中での話も中々面白い。長崎市内ではバス・路面電車共に距離に関係なく100円均一と聞いたのもお湯の中。 坂道の町ならでは計らいだろう。

 今夜は道の駅「昆虫の里たびら」泊

11月28日(木) 曇り
平戸大橋〜オランダ商館〜ザビエル教会〜映画のロケ地薄香湾〜生月島〜昼食 平戸城〜道の駅「伊万里」〜長崎自動車道基山PA泊

平戸大橋 オランダ商館
ザビエル教会



  平戸大橋を渡ると今までの風景と何か違っているように感じる。その何かが暫く分からなかったのだが町が綺麗なんだと気付く。

 この辺りの普通のお宅には必ず手入れされた生垣がある。家の周辺などがとても良く片付いていて整然としているのだ。

 早くから貿易で栄えた町のあちこちに南蛮文化とキリシタンの地の面影を残して居て美しい。

 高倉健主演の映画「あなたへ」のロケ地となった薄香はひなびた漁村だが此処も本当に昔のままの家々や港が美しい所であった。
ついでだからと言いながら結構ミーハーだね。

 隣の生月島も橋で繋がっている。生月島の海岸線は玄界灘の荒波が作る岩の芸術が見事であるが写真を撮るには危険が大きい。この日は冷たい風が強く海まで歩いて降りる気にはなれず。
 

此処でもツワブキが多く群生していた。

 平戸へ戻り遅い昼食後平戸城を見学して平戸を後にした。海岸線を唐津方面へ走り道の「駅伊万里」へ立ち寄るが平戸が綺麗だっただけに此処の雑然さに呆れすぐに出発。

 長旅で疲れが出ると夫婦の危機も訪れる・・・今日は何処で泊まろうか・・・趣味で陶芸をするがどうも磁器には興味も無く・・・ちょっと寒いので海岸線をカットして今夜は長崎道基山PA泊。


11月29日(金) 曇り
長崎道基山〜九州道古賀IC〜道の駅宗像〜宗像大社〜芦屋釜の里〜温泉〜福岡都市交通・九州道・中国道・山陽道宮島SA泊


 
 道の駅「宗像」は漁港の近くにあり野菜はもちろん新鮮な魚が安く手に入る人気の道の駅と聞いて楽しみに立ち寄った。

 9時頃には着いたと思うが駐車場もいっぱいで店内は熱気に包まれていた。ひと時 旅人であることも忘れて物色・・・でも魚は持って帰れないね。
仕方なくお土産やお弁当・総菜の数々を買い物かごへ。

 お魚は有料で下してもらえるようでみるみる無くなってゆく。
漁師さん達は道の駅へ個人で出していて年収が倍になったと聞いたが本当に活気に溢れており納得した。

 宗像大社は日本最古の神社の一つだが本殿は改修中で見られず残念。R495で海岸線を走り芦屋へ。

重要文化財の茶の湯釜の9個の内8個が芦屋で作られたという。芦屋の素晴らしい所はその茶釜を現代によみがえらせた事である。

 芦屋市は竹下元総理の故郷創生の一億円の使い道を市民に問うアンケートをして芦屋釜の復元に取り組んだそうで芦屋釜の里ではその復元の経緯を見ることができる。

 あの一億円で金の延棒を購入した町もあったがその後どうなったのだろうか?こういう使い道に賛同した市民も凄いね。

 この工房で16年修業した八木さんは優れた名工に育って今年独立 芦屋市の嘱託職員として修業を積まれたそうである。

 芦屋釜の里は工房・茶室・資料館と広い庭園で構成されているが此処も私達が独り占め ゆっくりお茶を頂きました。

 駐車場からも趣のある庭園が望めるので時間も丁度お昼 宗像で購入した惣菜で昼食とした。

 小倉方面に向かうと天然温泉の文字が見えたので立ち寄る 良質の湯であった。

 そろそろ九州ともお別れ 関門橋を渡り中国道へ 途中から山陽道へ入る。夜間の運転はなるべく避けたいのだがこの日はちょっと無理して宮島SAまで。

 翌30日は山陽道赤穂まで 世界遺産の姫路城を見学(此処も修復中だが )
中央道土岐でも途中下車して歩き回り12月2日無事白州着。




 今回は九州を広く浅く見て回ったが次の機会にはもう少しポイントを定めてじっくりと楽しむ旅を計画しよう それにしても九州はとても美しく 美味しいところである。

 【−完−】