ワイド画像(一周360度分が横一列につながっています)

 我が家の建設予定地、グルッと周囲を見渡した風景です。都会なら目ン玉が飛び出すところでしょうが、このあたりは、そういう感覚で見たらタダ同然みたいなので、全く投機的価値は無いと思います(特に昨今は)。
自然が何よりの財産です
。(写真の下にも説明文を載せておきます)
 ご親戚、友人の皆さん、ご覧のとおり見渡す限り、何もありません、でも景色と空気だけは素晴らしい所です、噴煙が上がっているの見えますか。無事に移れた暁には、是非遊びに来て長逗留してください(そして畑仕事を手伝ってください)


 「阿蘇山」について少し説明をします。

 実際には、「阿蘇山」という名前の単独の山は無いそうで、 阿蘇五岳といって、主な山々が五つ集まって、それらを総称して「阿蘇山」と言うそうです。

 写真の向かって(南に向かって)、一番左側から、根子岳(ねこだけ)、高岳(たかだけ)、中岳(なかだけ)、烏帽子岳(えぼしだけ)、杵島岳(きしまだけ)の順に大体並んでいて、その中で、写真でも分かると思いますが、現在も活発に噴煙を上げて、数年とか十数年に一度大きな噴火をする山が、中岳(なかだけ)と言い、現在の阿蘇山の中心的な存在です(この写真の場所からは、根子岳は木々の陰になって、写っていません)。

 ところが、ところが、普通、この山々を写真に撮って、「阿蘇山です」と言いますが、上の写真を撮った場所も、実は阿蘇山の中にあります、遠景は見渡す限りの平野ですが、なんと、ここは阿蘇山の中も中、大昔の阿蘇山の噴火口の中なのです。

 この「風の便り」「阿蘇の風」のトップページ文中に埋め込んである雲海などの写真に、遠く阿蘇山(五岳)が写っていますが、この写真は、外輪山と言って、太古の火口つまり、阿蘇五岳を中心に我々がこれから移り住もうとしている場所を、ぐるりとドーナツ上に取り囲んでいる、山の上から撮ったものなのです。

 この旧火口を「カルデラ」(*)と言いますが、ですから、阿蘇の五岳の向こう側にも同じような平野が広がっており、いくつもの町や村々が、この旧火口の中にあるのです、そのスケールの大きさにはただ驚くばかりです。

(*)「カルデラ【caldera】
 (もとスペイン語で大釜の意) 火山の中心部、または周辺にある円形の著しく広い凹所で、直径一キロメートル以上のもの。多くは噴火後に起る火山中央部の陥没による。 -広辞苑-